日程

うらしま講 
 令和元年11月13日(水)
 時間 13時半~16時
 場所 大東会館

朗読会  
 令和元年12月18日(水)
 時間 15時~19時
 場所 西岡邸
 
師範以外の理事の方で参加希 望の場合はメールにてご連絡 下さい

  kinarinoheya@ybb.ne.jp
 

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e-mail :kinarinoheya@ybb.ne.jp
担当 芥川
 
ことば遊び
12
2019/06/18

ことば遊び

| by:管理者

ことば遊び

昔話と判じ絵(小学館)で紹介します。

  

《無筆》

『幾つになっても』(いくつになっても)     民話の部屋― 新潟県 ―

 昔、あるところに爺(じい)さんと婆(ばあ)さんが二人して暮らして
 いたと。

 爺さんと婆さんは、年が年とて、畑仕事がきつくなってきた。

 爺さんは、お寺の和尚(おしょう)さんに掛(か)け合って、寺奉公(て
 らほうこう)することにしたと。婆さんに、「俺(おれ)、寺で庭掃(に
 わは)き爺になることになった」と言うたら、婆さん、「あれ、そんじ 
 ゃ寺に住(す)むんかい」と聞いた。

 「そうなるな」

 「おらも一緒に住まっていいんかえ」

 「うんにゃ、いくら婆さんでも、女はだめだ」

 「爺さんだけかえ」

 「そうなるな」

 「どうでも、おらはだめかえ」

 「そうだ」

 「おら一人で、この家に残るんかい」

 「わずかでも、給金(きゅうきん)がもらえるんじゃ。いままで永(な
 が)いこと二人で暮らしてきたから、一人というのは心細(こころぼそ)
 いだろうが、辛抱(しんぼう)してくれんか。わしらには、これしかない
 んじゃ」

 「ンでは仕方(しかた)ないわいね。

 ンでも、寺にはいろんな人が相談に行くわいね。……女の人も行くわい
 ね。爺さん、めんどうみがいいから、すぐ仲好(なかよ)くなれる」

 「何を心配しとるか。いい年こいて」

 こうして爺さん、住み込みで寺の庭掃き爺になったと。

 五日たち、十日たち、二十日もたったころ、近所の人が寺に用があって行
 くから、と言うて婆さんの家に立ち寄ってくれた。

 「そんなら、持っていって欲(ほ)しい物(もん)がある」言うて、紙に
 包(つつ)んだ細長い物(もん)を渡(わた)したと。

 近所の人が寺へ着くと、爺さんは竹箒(たけぼうき)を持って庭掃きをし
 ていた。

 「爺さん、これ、婆さんから預(あず)かってきた。『大事(だいじ)に
 してくれ』って言うとった」

 「へえ、そうかね」

 爺さん、その場で紙包みを広げてみた。近所の人がその中味(なかみ)を
 見て、

 「何かと思うたら、棒秤(ぼうばかり)の折(お)れたもんでねか。こん
 なもん。『大事にしてくれ』ってか」

 「はは、いや、まあ、その、なんじゃあ」

 爺さんには、婆さんが何を伝えたかったのか、すぐにわかったと。

 「俺からも婆さんに持って行って欲しい物があるんじゃが、頼(たの)ま
 れてくれんか」と言うて、ちょいとの間、近所の人の見えない所へ行き、
 小(こ)んまい石を三粒(みつぶ)拾うて、紙に包んだ。

 「これを婆さんに渡してくれるか」

 「ああ、いいよ」

 「渡すときな『昨日も今日も明日も』と言うていたと伝えてくれんか」

 「ん、昨日も今日も明日も、だな。よしよし」

 近所の人は和尚さんに会って用をたし、帰ったと。そして婆さんに、爺さ
 んから預かった紙包みを渡した。婆さん、その場で紙包みを広げてみた。

 近所の人が、その中味を見て、「何かと思うたら、小石が三粒あるだけで
 ねか。こんなもん、何するんか」と言うたら、婆さんは、うんうん、とう
 なずいて、

 「おらには大切な物だ。これ渡さったとき、爺さん、何か言ってなかった
 かいね」

 「おう、そうじゃった。『昨日も今日も明日も』って、言うとった」

 それを聞いた婆さん、パァーっと笑顔になって、嬉(うれ)しそうだと。
 近所の人は、

 「棒秤の折れたのといい、小石三粒といい、なんだかさっぱりわからん」
 と言うて、首を傾(かし)げ傾げ帰って行った。

 婆さんと爺さんのやりとりはこうだ。

 大事にして、と言うて秤の折れたのを持って行ってもらったのは、「おれ
 ばかり大事にしてくらっしゃい」と言う意味で、小石三粒は、「昨日も今
 日も明日も、恋し恋し恋し」と言う返事だったと。

  いきがさけた、鍋(なべ)の下ガリガリ。




17:12
2018/02/07

孫娘とおじいさんのしぐさ語り①

| by:管理者

江戸しぐさとは


《おじいさんと孫娘のサナが話しています》

サナが「おじい様、江戸しぐさの勉強をされていらっしゃるけど、どのようなものなのですか」


おじいさんは
「簡単に言えば、江戸時代の人々が、自分たちで、まほろば(理想郷)の町づくりを目指した生活の知恵のことだよ。」


サナは
「江戸時代、昔のことですね。なぜ、それを今になって学んでいるのですか」


おじいさんは
「最近つくづく思う事があるのだよ、どのような事かというと、美しい日本語、作法、考え方が無視されてきているように思えるんだよ。だから、爺は、過去の人達の考えを再度見直して、いいと思えることを残していきたいと思うようになったんだよ。サナだけでもいいから、爺の心を伝えられたらいいと思うのだけどね。」


サナは
笑いながら「おじい様、素敵な事ですね。お話を聞かせて頂けますか。そのお話の中から自分の出来るものを探してみたいです」


おじいさん
「サナ本当かい。爺の話しを聴いてくれるかい。嬉しいな」


サナ
「おじい様はサナをどこに出しても恥ずかしくない娘にしたいと思っているのでしょう。私は嬉しいですよ。おじい様とお話しできる事が、一番楽しいから」

(おじいさんは少しうるっときています)


おじいさんは
「今日は、少しだけ話そうね。420年ぐらい前、徳川家康によってつくられた町が江戸で、現在の東京だよね。江戸人によって今の東京の基礎が出来たんだよ。平地が少なく、沼地を埋めたりして大変だったそうだよ。本当に一からの出発だったんだろうね。想像できないいろんな苦労があったと思うよ。その中で武士も町人もお互いに助け合って生きて来たのだね。その生き方をまとめたのが芝講師の作った「江戸しぐさ」の中に入っているのだよ」


サナは
「難しそうですね。ますます、興味がわいてきました」


おじいさんは
「難しくはないんだよ。今につながっているものの考え方や生活習慣だからね。ただ、時が過ぎていろんな文化が入り、日本の文化が忘れられていっているんだよ。だから、昔から伝わっていることでも、初めて聞くような言葉なんかがありちょっと戸惑っているんだと思うよ。よくよく読むとだんだんわかって来るんだけどね。こんなことをやっていると婆婆から暇人に思われるんだけど、爺はこれからの人に少しでも多く伝えて行きたいと思うよ。」


サナは
「おじい様、いい事されていますよね。サナも少しずつ覚えて行こうと思います。おじい様どんどん教えて下さいね」


おじいさんは
「サナありがとう。まずは、日本の、言葉の文化・生活の文化・考えの文化を調べてほしいな。そうして自分の国の歴史を知れば、そこにどのような人たちがいたかを知ることが出来る。その様な人たちが、今の日本を作ったという事が判るのだよ。良い事、悪い事いろいろあるがそれを乗り越えて今の時代があるんだよ。理解できていくと、日本人としての自覚が自然に芽生え。自分が変わり、自然と立派な人間として成長していくんではないかな」


サナは
「何故かワクワクしてきました。見たこと、知らない事の世界に足を踏み入れられる喜びを感じます」


おじいさんは
「そうだね、サナと散歩したり、食事したり、落語などを聞いたりしながら出てくる江戸しぐさから学んでいこうね。楽しくなるよ。どんなところにも江戸しぐさはあることがわかるよ。な~んだこんなこともそうなんだと思うと、人と人とのつながり自然への感謝とかいろいろだよ。あまり話すとつまらなくなるからやめよう。明日から少しずつ話していこう」


サナは
「明日、おじい様と会う事が楽しみです。嬉しいな、新しい世界が見られるね。おじい様、明日も来ます。さようなら」

                                

                         おしまい



11:57
2018/02/07

孫娘とおじいさんのしぐさ語り②

| by:管理者
今日はサナとおじいさんが、井之頭公園に行きます

モノレールに乗って立川駅へそれから吉祥寺駅です。モノレールで立川駅へ着きました。
階段を下りて歩けばJRの立川駅です。

サナ『おじい様、みなさん左側を歩いていますね。以前おじい様が、江戸時代は武士が刀を左に刺していたので、人にあたらないように左歩きだったと言われた通りですね』

おじいさん『そうだね、立川駅は行儀がいいね。気にせずに歩く人もいるけどね』
JRの改札に入りました。そうすると降りた人、乗る人大変なにぎわいです。

サナ『おじい様、降りている人が多いからどのように歩けばいいのでしょうか」

おじいさん『近い階段に行くしかないな』

サナ『ひとの前を横切ると、江戸では「横切りしぐさ」と言っていけない事でしょう』

おじいさん『サナの言うとおりだけど、この混みようではそんなことは無理だから迷惑にならないように「肩引き」で抜けるしかないよ』

サナ『肩引きという手がありましたね。そうするとぶつかりにくいですね』

おじいさん『サナには、笑わされるね。うふ』

サナ『無事にプラットホームに着きましたね。並びましょう』

おじいさん『今日は思ったより空いているね。良かったね』

サナ『はい、電車が来ました。おじい様、空いていますね。乗りましょう』

おじいさん『そうだね、座ろうね』

サナ『おじい様びっくりしますね』

おじいさん『どうしたんだ』

サナ『ほとんどの人が、携帯を触っていますよ。電車に乗ってまで携帯をしなければならないのでしょうか。忙しいのですね』

おじいさん『そうではなさそうだよ。友達にメールしているか、ゲームをやっているかだよ』

サナ『確かにそんな感じですね。何か他の事で時間を使った方がいいですね。携帯依存しぐさですね』

おじいさん『そうだね。うまいこというね。私たちは、今から行く、井之頭公園についてでも話そうか』

サナ『そうですね。どういうところですか』

おじいさん『江戸にとって凄く大切なところなのだよ』

サナ『そうですか、どんなことですか』

おじいさん『江戸の水源地だったのだよ』

サナ『そうなのですか。びっくりですね』

おじいさん『三代将軍徳川家光が「井の頭池」と命名したと伝えられているのだよ。その意味は「上水道の水源」「この上もなくうまい水を出す井戸」という二つの説があるのだよ。「井の頭池」は初めて江戸にひかれた水道、神田上水の水源であり現在に近い水道が出来るまで飲み水として使われていたそうだよ』

サナ『江戸の人たちにとっては大変大事なところですね』

おじいさん『井の頭公園の正式名称は、井の頭恩賜公園(いのかしらおんしこうえん)と言うのだよ』

サナ『恩賜公園とは、どういう意味ですか』

おじいさん『第2次世界大戦前に宮内省が御料地として所有していた土地が、公に下賜(恩賜)され整備された公園の事だよ』

サナ『どうして恩賜されたのですか』

おじいさん『昭和天皇の成婚を記念して言うそうだ。そういえば、今年(平成29年)で丁度100年目だそうだよ』

サナ『そうなのですか。他には恩賜公園はないのですか』

おじいさん『他にはね、上野恩賜公園、猿江恩賜公園があるね』

サナ『おじい様は、全部行かれましたか』

おじいさん『猿江恩賜公園は行ったことないな』

サナ『おじい様、次行きましょう』

おじいさん『わかった。そうしよう』

サナ『おじい様着きましたよ。降りましょう』

二人は電車から降りて公園に行きました。
公園は、紅葉・黄葉がきれいです。

サナ『おじい様 紅葉がきれいですね。初めてきましたけど、こぢんまりとして、いいですね』

おじいさん『そうだね、綺麗だね』

サナ『スワンボートが沢山あって可愛いね。おじい様乗りましょうよ』

おじいさん『そうだな、爺とだったらいいか』

サナ『どう言う事ですか』

おじいさん『恋人同士だと別れるという迷信があるのだよ。サナも覚えておいた方がいいよ』

サナ『まだまだ、先ですけど覚えておきます。漕ぎますよ』

おじいさんとサナは、ボートに乗って小春日和を楽しんでいます。
食事をして、お茶して、動物園によって16時になりました。
少し寒くなったので帰ることにしました。
吉祥寺駅に行くと結構混んでいました。
整列して並んでいます。電車が来ました。多くの方が降りられました。席が少し開いて
います。高校生の女の子たちが、走って空いた席に座ります。
それを見ていたサナは、

サナ『おじい様、私さみしいです。どうしたのだね。私よりお姉さんでしょ。ちょっとマナーにかけています。お年寄りの方が入られたけど譲る気が無さそうですね。乗りましょう』

おじいさん『サナの言うとおりだったね。そしてぺちゃくちゃ喋っているね。まわりの迷惑を考えていないね。こういう時は、注意した方がいいと思うが、どうかな』

サナ『江戸しぐさの中で考えたら、注意をするのが当たり前だと思いますが、現在では半切れされるから出来ないですよね』

おじいさん『そうだね。難しいね。今日は、そばにサナがいるから、安心だね。何かあったら声出して応援してくれるかな』

サナ『おじい様止めてください。何かあったら困ります』

おじいさん『何か起きたら、サナが他の人にお願いしてくれるのだよ。いいね』
おじいさんは女学生に、『皆さん、申し訳ないけど、少し声が大きくて迷惑しています。少し小さい声で話して頂けませんか』そうすると

リーダー格の子が、『すみません。夢中になっていたので』と、言って小声で話しはじめました。
そして、近いところにいた、お二人の老女の方に気づき、席を譲りました。

おじいさん『サナ、みんないい子ではないか。話せばわかるのだよ。ちょっと勇気がいるけどね。外見だけで人を判断してはいけないな』

サナ『おじい様判りました。でも、今は、難しいです。でも、これから努力して強い子になります』

おじいさん『みんなから尊敬されるような子になることを期待しているよ』

サナ『はい、少し混んできましたね』電車がゆれました。

おじいさん『痛い』おじいさんは、足を踏まれました。

若い女性『申し訳ございません』

おじいさん『こちらこそ、申し訳ございません。気にしないでください』

若い女性『本当にすみません』

おじいさん『いいです、いいです』
その女性の方は次の駅で降ります。

若い女性『失礼します』
おあいにく目つきで会釈をされました。

サナ『すごく感じのいい方でしたね。江戸しぐさがきちんと出来ていましたね。私も今
の方のようにきちんとできるように癖にしなければいけませんね』

おじいさん『そうだね。頑張れサナ』笑う

次は立川駅です。二人は降りました。
モノレールに向かいます。駅で7分の待ち合わせです。
おじいさんは、玉川上水の文字を見て。

おじいさん『サナ、この先の玉川上水というところを覚えているかな』

サナ『鯉のいる川だよね』

おじいさん『そうだね、あの川も江戸に生活水として送っていた川なのだよ』

サナ『そうなのですか。そんなに歴史があるのですか。びっくりです』

おじいさん『現在があるのも過去の積み重ねだからね。用をたさなくなったからと言って何もかも破棄することは良くないよね。何らかの形で残っていると、後世の人に何か語ってくれそうな気がするね』

サナ『そうですね、歴史散歩するのもいいですね。おじい様そうしましょう。サナが少し調べておきます』

おじいさん『そうか、いいな、行く場所が決まったら爺も調べておくね。この歳になって勉強するとは思わなかったな。嬉しいな。サナのおかげだね。ありがとう。どんどん生きている張りがでるな』

サナ『おじい様元気が出るのだったら、サナはいつでもお供しますよ。電車が来ました。乗りましょう』
自宅まで乗り物を入れ十数分のわずかな時間だけど、サナの優しい言葉を感じて帰路に
つきました。
                             おしまい

03:54
2017/11/08

おとなのしぐさ

| by:管理者

男の子はいいました。大人になるのは嬉しいな、つらいかな。どっちなんだろう。
子供のときは、子供だからといわれ一人前には見てくれなかった。だから、早く大人になりたいな。でも、大人になったら、総て自分の責任だと言われ、誰も助けてくれない 。
つらいな。
ず~と子供のほうがいいかな。でも、いずれ大人になるんだ。子供には戻れないよ。
どうしよう。
周りの大人を見て研究しよう。
何かわかるかも。出会った人と会釈をして何か話してる。
 「こんにちは」「こんにちは」
「今日は良いお日和で」「本当に気持ちいいですね」。
「それではまた」と言って別れている。
 そうだ、小さい頃に言われたな。
挨拶言葉と世辞だ。忘れていた。子供の頃の教えを守れば大人の世界にはいれるかな。
 少しずつ思い出すのでした。
そうすると少しずつ周りが見えてきました。
人と会話をする事が大事なんだ。人の話を良く聞こう。そこから、いろんなことを感じとるんだ。そして、行動するんだ。進んで仲間入りして親しくなろう。それから一歩一歩進めばいいんだ。気持ちが少し楽になったよ。 
番頭さんがいってたな。石の上にも3年で商人の基本を覚えたら、後の7年は、「あいづち」の鍛錬をしたのだそうだ。大変だけど基礎をしっかりしないと駄目だよね。そういえば諺に、桃栗三年、柿八年、梅は酸いとて十三年というのがあったな。何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だという喩えがあったな。どの世界でもそれなりの年月がかかるのだ。頑張ろう。男の子は、素敵な笑顔で未来を見つめています。
          
                      おしまい

20:46
2017/11/08

人と比べる。

| by:管理者

自分の個性を大事にする。

美男美女が幸せだと限らない。

金持ちが幸せとは限らない。

一流大学出ているから幸せになるとは限らない。

出世したからと言って幸せとは限らない。

過去を振り返っても反省でしかありえない。反省を生かさないと進歩はない。


20:44
12

私たちを応援してくれている仲間たち

本・CD

〇「おもき心」の出版においては、いろんな方々の支援をいただきました。
  
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