芝三光の江戸しぐさ振興会では、このたび、二つの言葉を作りました。
一つ目は「しぐさ語り」、「しぐさ物語」、「現在しぐさ」、「地域しぐさ」を総称して「浦島四草」と呼ぶことにしました。
「浦島」というのは芝三光のもう一つのあだ名(浦島太郎)です。
二つ目は、講演の質問で、「えどしぐさ」はどのような漢字を書くのですかと問われることがあります。
いつも「思草・志草・支草」を総称してひらかなで「しぐさ」と、説明しています。
でも、いつも何か、もの足らなく思っていました。そうした中でふと思ったのが、「自然」が抜けているこ
とです。江戸人は自然を大切にしていたそうです。自然は、みんなに平等だからです。その自然の「自」をとって「自草」と名付けて追加をしました。これで四つの「草」、四つのしぐさができました。「芝三光の江戸しぐさ」の新たな出発です。
「浦島四草」は、童話「浦島太郎」のような優しさ、楽しさ、憧れ、約束事などを「しぐさ語り」などとして
伝え、「過去と現代の架け橋」としての役目をし、「芝三光の江戸しぐさ」の支えとなることを願っています。
江戸しぐさの中に、《眺めて飽きぬは「緑と人のしぐさ」》という言葉があります。どのような内容かと言いますと、「見ていて気持ちがいい江戸しぐさは、美しい自然と同様にずっと眺めていたいと思わせた人のしぐさでしょう。こうしたしぐさを確立した江戸人は、普通の暮らしをしている人たちでありながら、実は洞察力に優れた物知りの集まりだったのではないでしょうか。自分たちの暮らしをよりよくすることにかけては、熱く深く考えていたといえるでしょう。」自然と癖を伝えています。
他に、《草主人従(そうしゅじんじゅう)》「自然の偉大な営みに畏敬の念を持ち、その偉大さに従って生き
る。草は自然の代表としての主、人間はその自然の代表である草の従者。人間は、自然の中の一員として生かされている。」
まとめとして
四つのしぐさ「思草」「志草」「支草」「自草」を「しぐさ」と呼ぶことにしました。
幸せを運ぶ「四つの草」になるように、我々は「芝三光の江戸しぐさ」&「浦島四草」を、多くの人々に語り伝えていきたいと思います。